ふつうの市民が政治に関わるための作戦会議 〜豊島ネット新年懇談会〜

新しい年がスタートし、1月23日に新年懇談会を新しい形で開催しました。作戦会議のサムネイル

▶︎政治と生活の”間”を考えるーーー。
昨年は都議選に衆院選、今年は参院選、そして来年は区長選・区議選と、選挙が続きますが、投票率が50%を越えることも、いまではとても珍しくなってきました。
いつから、政治の世界は、こんなにも遠くに行ってしまったのでしょう。
◎誰が当選しても、あまり変わらないと思っている。
◎既存の政治の変化に、散々期待してはがっかりさせられてきた。
◎政治には関心があるけれど、政治活動に参加するのは抵抗がある。
そう考える人は、少なくないかもしれません。
今年、豊島・生活者ネットワークは20周年。いつだって生活者視点を大切にし、ボトムアップのスタイルで生活者が政治に関わる方法を模索してきたつもりですが、そのやり方は時代にあわせて大きく変化を求められている気がしています。
1月23日に行うのは「ふつうの市民が政治に関わるための作戦会議」。ファシリテーターには、2014年8月にスタートし、220名を越えるまちのプレーヤーを発掘&紹介して、まちに関わる市民を増やしてきた「としま会議」代表の中島 明さんを迎えて、もう一度、”みんなで作る公共”を考えます。
政治について全然わからないという人も、政治に距離をおいてきたという人も大歓迎!どなたでも参加いただけますので、ぜひご参加ください!

 

 

参加者はリアル、オンライン半々で、どうしたら思いや声が行政に届くのかを中心に話が進みました。

 

ファシリーテーターをお願いした中島明さんのレポートです。

つくづく感じたのは、僕らは昭和がつくったさまざまなシステムの上にいて、それに違和感を感じつつも、乗りかえずにここまできてしまってるんだなあということ。みんなが同じように暮らし、働き、共にしてた頃は、きっと、代理人である政治家は、今よりみんなの声を代弁していたのだと思うけど、当時ほど、まちに濃いつながりがない現代においては、ぼくらの声はがんばらないと届かない。
とはいえ、政治活動にコミットするのって、とても勇気がいることで(それぞれのコミュニティがイデオロギーとセットで閉じてきすぎちゃったんだと思う)、参画のデザインが必要だなあとつくづく思った。ささいな違和感を放っておかずに届けるしくみ。でも、新しいしくみを作らなくても、その気になれば、声を届ける選択肢は意外にあるんだということも今日の気づき。
なにより「誘われたから来た」という人たちが「楽しかった」といってくれたことが、本当に救いだったのだけど、小さな声が世の中変えていくんだという実感をもつこと、そんなプロセスをデザインしたいなと強く感じた日曜日でした。